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リップスティック ’13

おもに海外の映画やテレビドラマを観た感想を書いています。

ヴィジット

ヴィジット(原題:The Visit、2015年アメリカ映画:M・ナイト・シャラマン監督、有楽町みゆき座にて鑑賞)

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久しぶりにシャラマン監督のおもしろい映画、そんな評判をツイッターで見かけました。私は、シャラマン監督はすべて見ているわけではないですが、私には「合う」監督なのです。彼の作品の画も好きだし、ユーモアも好きです。
会社帰りに行ける映画を探していて、「マイ・インターン」を見に行こうとしてたのですが、ふとヴィジットのことを思い出し、同じ銀座で上映しているので計画変更しました。
みゆき座はそんなに大きな映画館ではないです。その中でも一番小さなスクリーンでした。入りは3割くらい。レディースデーにも関わらず男性も多かったです。男女ともほとんどの人が一人で見に来ているようでした。

ああ、何を書いても作品を見る前には障害になってしまう。何も知らずに見てほしい。
こんな話を考えるなんて、あほちゃうか!シャラマン最高!と一言だけ言っておきたいです。

以下は内容にも触れていますので、見てから読んで欲しいです。

 

女性の自分語りの声から始まります。ソファに腰かけカメラに向かって話しています。彼女は若いときに年上の男と駆け落ちし反対していた両親とは音信不通になっているが、インターネットで両親に見つかってしまって2人の孫にどうしても会いたい、子供たちに話すと祖父母に会いたがった。彼女は反対だけど!で、子供たちだけで会いに行くことになったの。語りは結構長いので、この映画もしかしたら退屈かも…と思う寸前くらいで女性の娘が監督になってカメラを回していることが分かります。「娘はこの旅のドキュメンタリーを撮るんだって!」
と設定をさっさと聞いたところで、子供たち姉と弟だけで長距離電車に乗って祖父母の家に向かいます。
母親は電車が動き出したらふざけた様子で電車を名残惜しく追いかけます。感傷的にしないところが素晴らしい。
そんなわけで、終始彼らが回すカメラの映像になります。私の苦手な揺れる手持ちカメラ映像なのですが、カメラを固定したインタビューの場面も多いせいか、あまりブレブレの映像は出てきません。揺れる映像を見てると気持ち悪くなってしまう人にやさしい映画になっています。もちろん、ぶれるのが効果的なシーンはブッレブレなのですがそこも暗すぎてほとんど見えないので気持ち悪くなりません。
シャラマンの映画は基本的に優しいなと私は見るたびに思います。すごく衝撃的なシーンの一瞬前に衝撃音を鳴らしてくれるとか、怖いシーンも笑いの要素を入れてくれるので、ホラー映画が苦手な人も見やすいです。
そして、今回の映画では姉と弟の描き方もすごく良かったです。弟を何もできないと馬鹿にしてるけど、気にもかけている姉。そして何も分かってないと思っていた弟から自分の内面に切り込まれて動揺したり。私自身が弟がいるのですごくリアルに感じました。
ただ怖がらせるとか謎解きとかに収まらず、さりげなく人間の弱さ傷つきやすさ思いやりなどが最終的に収集されていき登場人物の成長も見ることができます。さりげなくというところがとてもよかったです。
こんな話でここまで描けるなんてシャラマン監督は本当にすごいと思いました。

あと見た人と好きなシーンについて語り合いたい。

  • 貞子のような格好で襲ってくる婆
  • 破けたスカートから覗く婆の生尻
  • 隠しカメラを見つけた婆
  • 遊んでいるふりをする弟
  • skypeでチャット中に子供たちを全然知らない人に預けたと分かってうろたえる母親
  • そのあと外へ逃げようとしたら窓から顔を覗かせた婆の顔
  • 外へ逃げようとドアを開けたら首をつられている隣人が!(シャラマンって首吊り好きだよね?私が見たやつは全部首吊りがあった)
  • ゲーム中どうにかやりすごそうとする弟の顔
  • 優しかった父親にいきなり捨てられた子供たちについて(パパ28歳のお誕生日おめでとう!幸せなビデオ。号泣)

スクリーンショット探したけど無かった…


映画『ヴィジット』予告編 - YouTube