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リップスティック ’13

おもに海外の映画やテレビドラマを観た感想を書いています。

スカイフォール

スカイフォール(原題:Skyfall、2012年イギリス・アメリカ映画、アマゾンプライムにて鑑賞)

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最近は、もっぱらアマゾンプライムビデオばかり見ています。
今更、スカイフォールを見ました。
ついこの間と思っていたら、2作前になるんですね。時がたつのは早いです。


ダニエル・グレイクがボンドについて「彼に憧れますか?」とかなんとか聞かれて、「は?あのセクシストに?んなわけねぇだろ」みたいなことを言ってて、役を愛してないのか?とびっくりしたのですが、この作品はひどかった。ボンドの女の扱いが。
ダニエル・グレイクのボンドは、「007慰めの報酬」しか見たことないです。そのときは、仕事だから女を抱く的な印象でした。女に興味無さそうな男だなあと。

以下、ネタバレ含みますので、見た人のみどうぞ。

 

映画の始まりはアフリカ系の女と組んで派手なアクションシーンがあるので、女も活躍させる現代らしい映画とか思っていました。ボンドは誤射され英国では死んだことにされて身を隠している期間がものすごく雑に描かれます。中東?アフリカ?の手作りの家に住んでいる現地の女を抱きながら酒をあおり自暴自棄な生活を送るボンド。偶然テレビでMI6が爆破されるニュースを見ます。次のシーンはMのもとを訪れるボンドです。女に一言もなく、そのあと一切出演はなしです。思い出もなし。なんちゅう酷い男や…ケガが治ったのはその女のおかげじゃない?どうせ、身の回りの世話も一切合切させてただろうに。任務に戻ってから冒頭いっしょに派手なアクションシーンを演じた女が仕事で来たにもかかわらずに胸元を触り顔を近づけ唇で女の肌に触れますが、抱きはしません。現代のモラルでは完全にセクハラだけど、ボンドだからここまではいいやろ?と強引な感じがします。仕事で来たのに部屋に入った途端に同僚から触られるなんてどんな男前でも犯罪です。どんびきでした。


最近の欧米映画ドラマの悪の枢軸は中国です。日本の国力が落ちたことをまざまざと見せられます。中国本土ではロケせずに英国のチャイナタウンにあるビルのシーンは本当にかっこいいです。
そしてそこで出会う中国人の美女。彼女とは、約束していたとはいえ、警備があるからこっそり入らなければいけないとはいえ、シャワーを浴びている女の背後から胸をまさぐります。強姦魔としか思えない。
もちろん、彼女はこの映画にとっては雑魚。すぐに消え去る運命です。
雑魚とお別れした後は、大切なMを守るために命を懸けるのです。
生まれ故郷のスカイフォール。エージェントMはママのM?どう考えてもおかしいんだけど、強く示唆させる。うーん。
でも、架空の場所スカイフォールはすごく映画的な魅力にあふれています。現実離れしているけど、心の中にある場所とでもいうのでしょうか。中国のビルのシーン、マカオのカジノ、軍艦島をモデルにしたMI6を襲いすべてを陰で操っていた男のいるところ。
ある日、目が覚めたときに目の前に広がっていて欲しいような欲しくないような夢の中にしか存在しない場所が本当に見られる楽しみがあります。
まあ、ゲームっぽいのかもしれませんが。
ボンドのセクシストぶりにどんびきしてしまったのですが、舞台とアデルの歌声が画に絡み合って否が応にも映画の世界に引きずり込まれるオープニングタイトルのかっこよさだけでも、見る価値があると思います。

ダニエル・グレイクが「奴はセクシスト」と吐き捨てるのも納得のボンドさんです。


ADELE - Skyfall