リップスティック ’13

おもに海外の映画やテレビドラマを観た感想を書いています。

ゲット・アウト

ゲット・アウト(原題:Get Out、2017年アメリカ合衆国、TOHOシネマズ新宿にて鑑賞)

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ネットでは傑作と誉れの高い本作品、監督はアフリカ系アメリカ人のコメディアンで自分の日常で出会った数々の人種差別的な違和感をホラー仕立てに作り上げた。でも、ホラーと言い切るのはちょっと違和感がある。コメディの部分もあり、SFもある。SFというよりムー的な展開。私はこのムー的展開がとても好き。ワクワクさせられる。
ホラーの部分は、わりとベタに脅かしてくる。私の隣の席は3人組の男子高校生で各自ポップコーンとジュースを飲み食いするという王道のスタイルで鑑賞していた。その中でも怖がりさんが一人いて、ばーーーーんみたいな怖い音が鳴ったとたんいきなり人が出てくるという王道ホラーシーンでは、「怖ぇって、あいつこえええって」と小さいながらもはっきり聞こえる声で級友に助けを求めていた。私は神経質で普段映画館でしゃべるようなマナー違反者には家で鑑賞してんじゃねえぞとイライラしがちなのだけど、正しく怖がっている若者といっしょに見られて楽しかった。映画館で見てよかった。
日本に住んでるとアメリカの黒人に対する人種差別がどういったものかは分かりにくい。テレビで流れるようなわかりやすい人種差別にまつわるニュースなどではなく、この映画では差別されている人たちが日常生活を送っていると無数に感じるであろう違和感とあきらめがとても分かりやすく見せてくれる。そして、黒人が白人社会で見せる顔と黒人同士の時の顔の違いもよかった。セリフではほとんど差別に関して語られることはない。わかりやすい差別・言い尽くされているような差別はさらっと描き、それじゃないんだ、いつも大きな声で言われないことが言いたいんだよという監督からのメッセージだと思った。

決してイデオロギーをメインにしてるのではなく、娯楽映画としても楽しめる。そこがヒットした原因だと思う。イデオロギーは共有してない人には何が何だかさっぱりわからないから伝わらない。伝わらないと作った意味がないと思うので。

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主演の役者はボビー・オロゴンに似ていたので、「おまえ、ふざけんなよ」と脳内でときどきボビーの声で変換されたりして、映画とは全然関係ないところで笑えた。(この写真は全然似ていないけど

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この映画は同じ主役の人でダイ・ハードみたいにシリーズ化してほしい。「また、お前か!」みたいな感じで、面倒に巻き込まれて欲しい。そして、最後はもちろん彼が…きて…10作くらいできると思う。

あとキャスリン・キーナーが太ったおばあちゃんになっててびっくりした。二度見した。「40歳の童貞男」の時は、きれいだったのに。ついこの間なんて思ってしまうけど、もう12年も前なんだ…。そのときも、若くて子供を作ったのでもう孫がいる役で、まあもうすでにおばあちゃんだったんだけど。

 

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 キャサリン・キーナーマルコヴィッチの穴」のときは、個性的な美人でした。黒髪のボブで真っ赤な口紅が印象的。キャメロン・ディアスよりいい女の役でした。

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